寝たきりの祖母の介護で無力さを感じ看護師に ①

育ててくれた祖母の在宅介護で無力感を持ち看護師に

Tさんが看護師になろうと思ったきっかけは、大好きだった祖母の介護を通じてです。

 

両親とも公務員の共働きであったTさんは、いっしょにくらす祖母に育てられたおばあちゃん子でした。

 

 

育ててくれた祖母の在宅介護がはじまる

介護で無力感を

介護で無力感を

おばあちゃんの作ってくれる、ごはんやお菓子は市販のもののようにきれいではなかったけれど、素朴な味がしてとてもおいしく、Tさんは毎日楽しみに学校から帰ってきました。

 

そんな祖母にも次第に認知症の症状がでてきて、ふとしたはずみに転倒して骨折、そこから寝たきりの状態になってしまったのはTさんが中学生の頃でした。

 

共に仕事で忙しかった両親の事情もあり施設入居を希望したのですが、どこもいっぱいで入居までは何年もかかるといわれてしまいました。

 

そこでやむなくデイケアや訪問ヘルパー、ケアマネなどの助けを借りながら、在宅での介護がはじまりました。

 

床ずれさえ防げず 無力感に悩む日々

介護が始まった当初は、周囲の手を借りながらなんとか短時間なら自分の力で動いたり、布団の上へ起き上がって書きものをしたり本を読んだりなどしていた祖母ですが、リハビリが思うように進まず、徐々に完全な寝たきりの状態になってしまったといいます。

 

自分の体さえ自由に動かせない祖母をみて、Tさんの胸は痛みました。

 

かわいがってくれた祖母のために何かできることはないかと思っても、小柄なTさんには祖母を一人で車椅子などに乗せる力はなく、入浴の介助も非常に力が必要なので、おもにヘルパーさんたちがやってくれます。

 

寝たきりの祖母の床ずれさえ満足に防いであげる知識もなく、Tさんはこのときほど自分の無力さを感じたことはありませんでした。

 

前のページ

次のページ

facebook はてなブックマーク

 
スポンサードリンク